「ジュエリーの修理のこと」の投稿一覧

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オパールの石合わせ

[ 2023/5/23 15:56 ]

こんにちは!店長です。

今日は事例集に掲載するにはちょっとボリューム的に少ない修理のお話を。



東京からLINEでご相談いただきました。

お祖母さんから譲り受けたオパールの指輪。
ですが、ご覧の通り、1石失ってしまってるそうで・・。

さすがにこの状態では使いづらいですよね・・

オパールのみならず、このようなご依頼は多いです。
その他の色石はもちろんのこと、ちいさなメレダイヤが外れてしまった(なくなってしまった・・)というご相談が多いですね。

業界では「石合わせ」と呼ぶのですが、周囲の石と同じような形・品質のものを探してきてお修理させていただくことが可能です。
(なかには見つからないものもあるのですが・・)

今回のオパールの石ですね。

今日の朝に石屋さんに足を運んで探してきました。



石屋さんってすごいですよ。

このように種類とサイズ別にケースに仕分けをしているんですよね・・

この中から、できるだけ色目とサイズが近いものを見つけ出します。



オパールって石に個性があって、なかなか難しいのですが、このような感じにうまく合う石を見つけ出すことができました(右から2番目です)

この写真をお客様にお送りしてオッケーを頂戴したうえで爪で抑える加工に移ります。

皆さんの手もとにも、もしこのように石が紛失してまって使えない。。
あきらめてしまってませんか?

ぜひ、一度ご相談くださいませ。


(2023.6 加筆)


とても綺麗に出来上がりました。

どれを新たに追加したのかわからないですね。

ご依頼ありがとうございました!!
 

当店の短所は「僕が職人でないこと」

[ 2020/9/29 15:42 ]

当店の長所は自分が見えないもの含めてたくさんあると思いますが、
短所も当然、多々あると思います。

その短所のひとつは
「僕が職人でないこと」だと思います。

時にお客様のご相談に即答できないこともあります。

そのような時は正直に即答できないことをお伝えし、職人に相談をしてからあらてめて可否のご説明並びにお見積りをさせていただいています。

今日もそのようなケースが・・



お母様に代わって息子さんがお持ちいただきました。

石が外れた!
そのような修理は常連でお見積りもおおよそ即答できるのですが・・

今回はちょっと損傷が激しいようです・・



かなり地金部分が歪んでしまってます・・・。

おそらく修理自体は可能だと思いますが、どこまでの状態に戻すことができるか?またその費用について職人と相談したいと思います。

またどのようになったかはこちらでご紹介させていただきます。

お客様の望みは
「僕が職人であること」

ではなく、

「ジュエリーが綺麗によみがえること」

だと思います。

誠実に対応していきたいと思います。




 

プラチナ1000(純プラチナ)のサイズ直し

[ 2020/7/28 17:07 ]

今日は少し加工に関する豆知識を。



結婚指輪はプラチナ素材で作られたものが多いですが、
プラチナにも種類があります。

一般的に多いのが「PT900」と言われる材質。

この900は、1000分の900を純プラチナ素材、そして残りの1000分の100はパラジウムなどの素材が混じった合金を意味しています。

その中で、たまにお見かけするのは「PT1000」と言われる素材。
純プラチナとも言われています。

実はこの「PT1000」素材がちょっと加工においてはやっかいな存在で・・。

素材の価値的には当然100%プラチナなので価値あるものなのですが、
柔らかいという特徴があります。

ちいさな小傷がつきやすいのもこの「PT1000」の指輪の特徴でもあります。

実はその柔らかさ故にジュエリーの制作には向いていないとも言えます・・。

いわば縁起物でもある結婚指輪。

「純プラチナ」が永遠の愛の象徴であることをイメージさせたプロモーションが各ブランドから展開されたことによってこの「PT1000」の結婚指輪をお持ちの方が少なからずおられます。

さて、話を戻して、この「pt1000」の指輪。
柔らかいが故にジュエリーの制作には不向きとご説明しましたが、その柔らかさを軽減するために「硬化処理」をされたものが多いんですね。

そして、その硬化処理をされた指輪はサイズ直しなどの加工を施した際に割れてしまう・・。そんなリスクがあるんです。

このような理由によって「PT1000のサイズ直し」はお断りするというお店も少なからずお見かけします。

当店も状況としては同じなのですが、お客様がはめれなくて困ってるのを見過ごすわけにはいかないので・・。

「破損無保証」

もし、加工の最中に地金にひび割れなどが生じても一切保証はできませんがよろしいでしょうか?

とお客様のご了承をいただいた上で承りをさせていただいてます。

こちらの指輪は指から抜けなくなって、消防署で切断をしていただいたのちにお持ちいただきました。



指輪の内側に「PT1000」と刻印がわるのがわかっていただけると思います。

皆様の結婚指輪の内側にも素材の刻印がされてると思うので一度、ご覧になってくださいませ。

お客様にご同意を頂いた上で、丁寧に加工を進めてまいります。

「破損無保証」というご了解をいただくのですが、過去に割れてしまったケースは一度もないのでおそらく大丈夫かと思うのですが・・。

また出来上がりましたら写真をアップしますね。




 

箕面のちいさな宝石屋さんに出会えてよかった

[ 2019/10/12 11:14 ]

台風が近づいております。

過去にない最大級の台風だとか・・。

台風の進路にある方はもちろんのこと、皆さま十分にお気をつけくださいね。

さて、当店は通常営業中(台風の状況如何では早めに閉めさせていただくかもですが・・)

嬉しい嬉しいお客様のお言葉をいただきました。

(ここから)


本日、サイズ変更をお願いしていましたリングを受け取りました。

サイズの微調整をしてくださったおかげで指にぴったりでした。

サイズが合わなくなってもう何年もはめることができなかったこともあり、今日久しぶりに指に輝くリングを見て今日購入したかのようにワクワクして新鮮な気分にさせていただきました。

とても満足しています。ありがとうございました。

箕面のちいさな宝石屋さんに出会えてよかったです。

(ここまで)

「箕面のちいさな宝石屋さんに出会えてよかった」

こんな風に言ってもらえる。

嬉しい気持ちはもちろん、このようなお言葉をお客様からもらえる仕事をさせていただけることをとても誇りに思うし、大切にしていかないといけないなあ~って強く思います。

これからも「温かい心」を持ったお店であり続けていきたいと思います。

ありがとうございます!

心より感謝!!


こちらのメッセージをいただいたお客様の事例はコチラ

アトラスリング/ティファニーのサイズ直しの問題を解決

ティファニーの指輪のサイズ直し

[ 2019/3/9 14:35 ]

最高のお天気!!
仕事してるのがもったいない・・。

そんな気持ちになりますね・・。

心の叫びは置いておいて、ご機嫌に仕事させていただいてます。

今回はブランドジュエリーの修理のご相談をご紹介。



ティファニーのアトラスリング。
ご存じでしょうか?

指輪の全周に、「ローマ数字」って言うんでしょうか?
数字のデザインが施された人気の指輪。

ただ残念ながら、サイズがきつくなってはめる機会がなくなってしまったそうです。。

「サイズ直ししてもらったらいいのでは?」
そんな声が聞こえて聞こえてきそうです。

残念ながらブランドショップでは受けてもらえないかと思います。

ご購入時に「サイズ直しはできませんよ」と説明はされてると思いますが、
それはそれでやっぱり使えなくなるとショックですよね・・。

ブランドショップが引き受けてくれないのは、
「技術的な」ことが理由ではないのかと思います。

オペレーションの問題であったり、ブランドの品質維持の問題だったりかと思います。

実を言うと技術的なことで言えば可能なんですよね。



ローマ数字の間に一部、地金の部分があるのがわかるかと思います。

この箇所を切断して、地金を追加してサイズを大きくすることが可能です。
(1号ぐらいであれば小さくても可能かな)



1号アップだったので少し画像ではわかりづらいかもしれませんが・・。

お客さまにとっての最大の目的は

「きつくなった指輪を再度、はめれるようになること」

だと思います。デザインが一部変わってしまうことをご理解いただければ
お直しすることは可能なんですね。

日々、いろんなご相談が寄せられます。

カルティエだったり、ハリーウィンストンだったり。
せっかく高いお金を出してお求めになった大切な指輪がたんすに眠っているのはもったいないですよね。

少しでもお役に立てるようであれば幸いです。

※ 当店はシルバー製品は取り扱いしておりませんのでご了承ください。
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お客さまとの出会い、ジュエリーとの出会い、仲間との出会い。日々の心温まる出来事を自然体で綴る店長、越野泰明のブログです。

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