プラチナ1000(純プラチナ)のサイズ直し

[ 投稿日時 ] 2020/7/28 17:07
[ カテゴリ ] ジュエリーの修理のこと

今日は少し加工に関する豆知識を。



結婚指輪はプラチナ素材で作られたものが多いですが、
プラチナにも種類があります。

一般的に多いのが「PT900」と言われる材質。

この900は、1000分の900を純プラチナ素材、そして残りの1000分の100はパラジウムなどの素材が混じった合金を意味しています。

その中で、たまにお見かけするのは「PT1000」と言われる素材。
純プラチナとも言われています。

実はこの「PT1000」素材がちょっと加工においてはやっかいな存在で・・。

素材の価値的には当然100%プラチナなので価値あるものなのですが、
柔らかいという特徴があります。

ちいさな小傷がつきやすいのもこの「PT1000」の指輪の特徴でもあります。

実はその柔らかさ故にジュエリーの制作には向いていないとも言えます・・。

いわば縁起物でもある結婚指輪。

「純プラチナ」が永遠の愛の象徴であることをイメージさせたプロモーションが各ブランドから展開されたことによってこの「PT1000」の結婚指輪をお持ちの方が少なからずおられます。

さて、話を戻して、この「pt1000」の指輪。
柔らかいが故にジュエリーの制作には不向きとご説明しましたが、その柔らかさを軽減するために「硬化処理」をされたものが多いんですね。

そして、その硬化処理をされた指輪はサイズ直しなどの加工を施した際に割れてしまう・・。そんなリスクがあるんです。

このような理由によって「PT1000のサイズ直し」はお断りするというお店も少なからずお見かけします。

当店も状況としては同じなのですが、お客様がはめれなくて困ってるのを見過ごすわけにはいかないので・・。

「破損無保証」

もし、加工の最中に地金にひび割れなどが生じても一切保証はできませんがよろしいでしょうか?

とお客様のご了承をいただいた上で承りをさせていただいてます。

こちらの指輪は指から抜けなくなって、消防署で切断をしていただいたのちにお持ちいただきました。



指輪の内側に「PT1000」と刻印がわるのがわかっていただけると思います。

皆様の結婚指輪の内側にも素材の刻印がされてると思うので一度、ご覧になってくださいませ。

お客様にご同意を頂いた上で、丁寧に加工を進めてまいります。

「破損無保証」というご了解をいただくのですが、過去に割れてしまったケースは一度もないのでおそらく大丈夫かと思うのですが・・。

また出来上がりましたら写真をアップしますね。




 

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お客さまとの出会い、ジュエリーとの出会い、仲間との出会い。日々の心温まる出来事を自然体で綴る店長、越野泰明のブログです。

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