自分の最高を引き出す考え方
[ 2023/1/31 11:36 ]
久々の読書レビューです。
自分の最高を引き出す考え方
~スポーツ心理学博士が語る結果を出し続ける人の違い~
布施 努 著
とても良かったです!!
アスリートはもちろんですが、
スポーツの指導者の方々にはぜひご一読いただきたい内容です。
よく「心・技・体」と言われますが、「心」の部分の大切さがこの本を読むと実感できると思います。
・ 横型比較思考と縦型比較思考
他人との比較ではなく、自分がなりたい姿をイメージする事の大切さ
・ 目標設定の方法
ダブルゴール。最高目標、最低目標などを設定して小さな達成感を積み重ねる
・ 自分がコントロールできることへの意識づけ
「他人と過去は変えられない、変えれるのは自分と未来だけ」
・ 防御型思考と獲得型思考
失敗することを恐れながらプレーをしていないか?
・ 5段階の自己決定能力
1 誰かに言われたからやる
2 やらないといけないからやる
3 重要だからやる
4 やりたいと思うからやる
5 楽しいからやる
これだけではなんのことかさっぱりわからないと思います。
ぜひ著書を読んでいただきたいです。
この本を読みながら、自然と意識は自分の学生時代に向けられました。
この本で書いてある考え方であったり、目標設定のスキルがあれば、どうだったろうなあ~みたいな。
今、思うと「心」にフォーカスした取り組みなんてこれっぽっちもしていなかったな・・と。
とは言っても当時は情報量も今とは違いますし、目の前のことに必死でしたので、それはそれでよかったのかなと。
この本ではアスリートだったり色々なスポーツチームの事例を交えながら説明されているのでとてもわかりやすかったです。
特に印象的だったのは、神奈川の桐蔭学園ラグビー部の事例。
学生の自主性を引きだしながらリーダーが育っていく土壌がすごいなあ~って感じました。
冒頭にも書きましたが、選手と指導者がこの本で書かれてることを共有できれば、色々な可能性が引き出され、今までにはないまだ見ぬ世界が広がっていくのではないかと思います。