お客さまの気持ちに寄り添える宝石屋に

[ 投稿日時 ] 2015/9/25 10:02
[ カテゴリ ] ジュエリーリフォームのこと

日々ご来店いただくお客さま。

それぞれのジュエリーに込められた思い、そしてストーリーをお持ちに
なられてます。

先日、ふと一通のメールが届きました。

そこには、奥様が数年前に他界をされたとのことで、時を経てようやく気持ちの整理がついたので奥様が持っていた指輪を何かのカタチにかえて身につけたい。

そう綴られてました。

そして、そのお客さまが昨日、ご来店に。
ご年配のお客さまを勝手にイメージしてたのですが、ご来店になられたのは
まだお若い30過ぎの男性。

以前にも同じようなお客さまがおられましたが、正直戸惑いました。
どうお話を進めていいものか・・。

お二人の指輪をネックレスにかけて身につけておられました。

2人の指輪を溶かして1つの指輪に。

同じく溶かして新たなペンダントなど、新たなデザインに。

そのようなご提案をしましたが、どこか自分の中でひっかりがあって・・。

「ちいさなキズも入ってますが、かえってそれが奥様の身につけていた風合いが残っていると思うので、今の状態で、今のようにお使いいただくのがいいのでは?」

とのご提案に至りました。

こちらのお話に耳を傾けていただき、とても納得してお帰りに
なられました。

ふと、お帰りになった後に考えました。

「本当にこの提案でよかったのかな・・」
って。

確かに亡き奥様の形見としてお持ちになるには、この提案でも
良かったかもしれない。。

でも、もしかしたら全てを断ち切って前に進みたい。
そんな決意を持ってお越しになられたのではないかって・・。

後押しをするのではなく、逆に気持ちを戻させたしまったのでは
ないか。。。

考えすぎかな・・・。

でも、少しおせっかいかもしれないですが、それも自分の性分ですからね。

「相談できる宝石屋」

まだまだ経験を積み、そしてお客さまの気持ちに寄り添えるように
なりたいです。

あっ、話変わって、お店の下のフロアに新しいお店が。


来週オープンのようです。

どなたかご一緒しませんかあ?



 

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お客さまとの出会い、ジュエリーとの出会い、仲間との出会い。日々の心温まる出来事を自然体で綴る店長、越野泰明のブログです。

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