甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実

[ 投稿日時 ] 2016/10/12 12:33
[ カテゴリ ] 読書

よく甲子園で活躍した高校球児の名前になぞらえて、

「松坂世代」
最近では、
「ハンカチ世代」(ハンカチ王子こと齋藤祐樹選手)

なんて呼ばれることがあります。

僕が生まれた1974年。
じゃあ、この年は何世代?

多くの人がこう答えると思います。

「松井世代」

高校時代から、風格があって、大人びてて、
自分と同じ歳とは思えない・・。

そんな松井秀喜選手の、今となっても語り継がれることの多い、
「5連続敬遠」についてのノンフィクション本を読みました。



「甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実」 中村 計 著

スポーツ系のノンフィクションってとてもリアリティーがあって
入り込んでしまいますね。

高校野球ファン、のみならず野球ファンでしたら、
知らない人はいないのではないでしょうか?

明徳義塾 vs 星稜の一戦。

星稜の4番打者、松井秀喜を5連続で敬遠することによって、
明徳が勝利した試合。

僕自身、小さなころは野球少年。よく甲子園にも野球を見に行きましたし、
夏の高校野球のテレビ観戦は、夏の風物詩といっても過言ではなかったかと・・。

しかし、この1993年の夏。

僕も松井と同じく、高校3年生。
そのころには高校から始めたアメリカンフットボール漬けの毎日。

ちょうどその夏も、アメフトの練習であったりで、
昔ほど高校野球への興味もなかったんじゃないかと・・。

でも、この「松井秀喜5連続敬遠」のトピックスは
話題になったのを覚えています。


松井を含めた、その敬遠劇にまつわる関係者。

明徳義塾の投手、そして松井の後を打つ5番打者、
そして両校の監督。

それら人たちの心境をルポしたのがこの一冊です。

「いくら何でも5打席敬遠はないやろ!」

そのような感情を抱いた人が多数を占めるでしょうが、
そこにはたくさんのドラマがあったんですね。

もし、僕が明徳の監督だったらどうだっただろう?

もし、僕が星稜の監督だったらどうだっただろう?

もし、僕が明徳の投手だったらどうだっただろう?

もし、僕が星稜の5番打者だったらどうだっただろう?

もし、僕が松井秀喜だったらどうだっただろう?


どの立場に身を置いても、苦しくなる思い。

それがあの歴史に残る一戦だったんでしょうね。


スポーツに興味のある方は、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。



 

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