マネーボール マイケル・ルイス 著
[ 投稿日時 ] 2019/4/27 14:25
[ カテゴリ ] 読書
大満足の一冊です。
映画にもなった知る人ぞ知る名作です。
アメリカのメジャーリーグ。
貧乏球団のオークランド・アスレチックスを強豪チームに作り上げていくGM(ジェネラルマネージャー)を中心に描いた物語。
球団経営がお金だけではないことを教えてくれる本です。
何がおもしろいって、選手の評価の方法だったり、野球の戦術など、従来の当たりまえ(セオリー)を次々と覆していく様子が克明に描かれている点。
例えば、
・ 野球に必要なのは「出塁率」と「長打率」
・ リスクのある「盗塁」は非効率である
・ アウトを献上する「犠打」は不必要である。
など、いろんな考え方が示されてます。
野球に詳しい方はこれだけでも読みたくなるのではないでしょうか・・。
「スポーツの戦略に答えはない」
僕はそう思います。
だけど大切なことは、一般的に当たり前と思われる戦略(セオリー)でもちょっと視点を変えて眺めてみる必要があるのかなと。
つまりは常識を疑ってみること。
当たり前のすぐ近くに無限の可能性が広がっているということ。
この本で書かれてるアスレチックスのような、独自性のある
戦略、そして人材の評価方法をするチームが増えてきたら、もっと面白いリーグになるでしょうね。
これは野球に限らず、ほかのスポーツでも同じことがいえると思います。
この本では、アスレチックスの独自の価値観によって、
陽のあたらない選手が発掘されて、彼らの人生を変えたことにも言及してます。
個性を大切にするスポーツの無限の可能性を感じさせてくれる一冊です。