勝ち続ける理由 原 晋 著
[ 投稿日時 ] 2017/1/17 09:40
[ カテゴリ ] 読書
お正月にお茶の間をにぎわせる、
「箱根駅伝」
他に見る番組が少ないことから、自然とチャンネルを「箱根」に
合わせる方も多いのではないでしょうか?
そんな箱根駅伝で一躍有名になった指導者がいます。
青山学院大学の原 晋(はらすすむ)監督。
サラリーマンから母校の監督に就任し、10年以上の歳月をかけて
3連覇に導いた手腕がクローズアップされ多くの著書を出されてます。
その中の一冊を
「勝ち続ける理由」 原 晋 著
「ワクワク大作戦」「ハッピー大作戦」「サンキュー大作戦」
など、前例にこだわらない奇抜なアイデアで、チーム作りをしてきた
エピソードは必見です。
その中で紹介されたのが、青学陸上部の3つの哲学。
胸に響く内容なのでちょっとだけご紹介を。
1) 感動を人からもらうのではなく、感動を与えることのできる人になる
2) 今日のことは今日やる。明日はまた明日やるべきことがある
3) 人間の能力に大差はない。あるとすればそれは熱意の差である
学生に向けての哲学ではあるものの、だいぶ歳をとった自分にも強く考えさせれる哲学ですね。
そして、原監督は自身の部のことだけを考えてるわけでなく、長距離陸上界のことを広い視点で考えられていることが書かれてます。
著書の終盤にはそのあたりの提言も。
その提言の斬新さ、そして自信。
「原監督に日本長距離界のリーダーをしてもらったらいいんじゃないか!」
きっと読まれた方はそう思うと思います。
1) 箱根駅伝の全国化
うん、確かに不自然に感じている視聴者も多いかと思います。
2) ニューイヤー駅伝のメジャー化
この部分の提言がなかなか面白い。正月に実業団が行ってる駅伝ですが、
この駅伝を、天下分け目の決戦が行われた「関ケ原」をスタートし、
「京都」に入り、そして「御堂筋」を通って「大阪城」をゴールとする。
このコースであればドラマ性があって箱根に匹敵する大会になるんじゃないかって。
まあ、できるできないかは別として、こういう斬新なアイデアを生み出す
ことのできる組織がこれから伸びていくのかもしれませんね。
他にも結構、面白い提言もありました。
「箱根駅伝」ファンのみならず、組織のリーダーであったり、ビジネスマンの方にもおすすめの一冊です。