[ 2021/10/5 16:03 ]
読書の秋です!!今日は心にグッとくる本をご紹介します。
あの夏の正解 早見 和真 著
2020年の夏。
将来振り返ったときに何を思い出すでしょうか?
そう。甲子園がコロナの影響で中止になった夏。
恐らく、いづれ多くの人には忘れ去られるであろう夏。
でも、追い求めていた夢が、あっけなく夢のままで終わってしまった夏。
高校3年生の球児にとっては、生涯忘れられない夏になるでしょうね。
中止決定の報せを受けて涙する高校球児がテレビに映し出されてるのを
見た時は何ともいえない切ない気持ちになりました。
今まで誰もが経験したことのない未曽有の事態。
球児本人はもちろん、その家族、そして指導者。
それぞれの決して正解のない中での苦悩と葛藤を描いた本です。
そこに描かれている高校球児のたくましさに心打たれました。
ここでは高校球児にフォーカスされてますが、他のスポーツのみならず、
色々なフィールドで涙を流してきた人は数知れず。
そんな人たちの未来に幸あることを願うばかりです。
追伸 :
この本で登場する、星稜高校野球部の内山選手。
ドラフトでヤクルトに指名されて入団。
この本を読むとなんか心から応援したい気分になりました!!
[ 2021/9/30 11:55 ]
敗れざる者たち 沢木耕太郎 著
この著者の名前を見て、一番に思い出す作品。
それは「深夜特急」という作品。
かなり昔。社会人になったころでしょうか・・。
いつか旅とかしてみたいなあ~なんて影響を受けたことがあります。
結局叶わずじまいですが、いつか一人旅なんてしてみたいなあ~って気持ちは
今も持っています。
さて、その影響を受けた本の著者が、スポーツのノンフィクションを書いている。
それだけで読む理由として十分でした。
この「敗れざる者たち」の注目点は、敗者にフォーカスをしているところ。
多くのスポーツノンフィクションは苦労の過程を経て、最終的に
栄冠を手に入れるという流れが多いと思います。
それとは正反対の視点で描かれている点が、今までにないカタチである意味
新鮮な気持ちをもって読むことができました。
スポットライトのあたらない面を知ることができる一方で、
著名の通り、敗れて終わる・・。
ちょっと切ない読後感が残るのも否めない・・
そんな一冊です。