樅ノ木は残った 山本周五郎 著
[ 2019/9/13 14:32 ]
久々の歴史小説です。
山本周五郎ファンの知人の影響を受けて。
樅ノ木は残った 山本周五郎 著
(上)(中)(下)巻の大作です。
正直、歴史小説に慣れていないせいか、どうしても時代背景であったり、
人間の相関図的なことがイメージできずに、だらだらと読みがちです。
そんな点と点が、読み進めてるうちに線になってくる。
この感覚が歴史小説特有の面白さかもしれないですね。
この本に至っては恥ずかしながら、(上)(中)巻ぐらいは、ほとんど理解ができなかったように思えます。
(下)巻になってようやくつながりが見えてきてあっという間に読了。
という感じですね。
仙台といえば、「独眼竜」でも有名な伊達政宗。
そのぐらいの知識しかなかったのですが・・・。
その仙台藩の騒動に立ち向かう、原田甲斐という一人の男にフォーカスをした内容です。
悪いことには悪いと声を上げて立ち向かう勇気も必要ですが、時にはグッとこらえて時期を待つ。
そして、世の中の安泰の為に自分の命まで差し出す心意気。
人の生き方について考えさせられる内容でした。