「ジュエリーの修理のこと」の投稿一覧

|< 1 / 2

ダイヤモンドが落ちてしまった理由

[ 2018/4/11 14:25 ]

ジュエリーのダイヤモンドが落ちてしまった・・・。

そんな経験をされた方もおられるかと思います。



こんな風に・・。

ジュエリーはデリケート。
そんな一言で終わらせることも出来ますが、少しダイヤが落ちる原因を探ってみたいと思います。

① 衝撃による石外れ

心当たりはなくても、どこかに指輪をぶつけてしまった・・
そんな時にダイヤが外れてしまうことがあります。

先の画像のジュエリーはこれが原因ではなく、実は次にあげることが
原因のように思われます。

② 指輪の歪みによる石外れ

皆さま、プラチナやゴールドは金属で硬い。
そんなイメージをお持ちかと思いますが、想像より柔らかく、指輪そのものが歪んでしまうことも多くあります。



画像ではわかりづらいかもしれませんが・・・。
こんな風に指輪が変形してしまうことも。

この指輪の歪みが、徐々に歪むことによってダイヤを留めてる爪に
影響を及ぼしてきます。

結果としてダイヤがぽろっと落ちてしまうんですね・・。

旅行の際のスーツケースであったり、ちょっと重いものを持っただけでも、
指輪は変形することもあるんですよね。

こぼれ話で面白かったのが、
カラオケで興奮して、手拍子をしてるうちに曲がってしまってってことも。
(お客様に自覚がなかったので、原因を追跡するのが大変でした。笑)


このような指輪の歪みには、できるだけ早く気づいて、処置することをおススメします(特にダイヤモンドだったり、宝石が留まってるデザインのものについては)



このように外れてしまった箇所に落ちてしまったダイヤモンド、
もしくは新たに用意したダイヤモンドをセッティングします。

そして、



きちんと指輪の歪みを直しておきます。

このようなメンテナンスを定期的に行うことで、愛着を持って、
長くジュエリーを使ってもらえるのではと思います。

車検ならぬ、ジュエリー検ってとこでしょうか?(笑)

何か、気になることがあればいつでもご相談くださいね~。


 

指輪が抜けなくなってしまった・・

[ 2018/2/16 09:29 ]

今までにもたくさんご相談をいただきました。

「指輪が抜けなくなってしまって・・」

中には営業時間外にも焦ってお電話をいただくこともありました。
(個人の電話に転送になってるので良かったです・・)

残念ながら、

当店では切断等の処置はさせていただいておりません。

ですが、当店にわざわざお越しいただくよりも、
より迅速に対処していただけるところがあります。

「消防署」「消防局」

さんです。意外と知られていないこの事実。

一度、指輪が抜けなくなって、指がうっ血してしまってる
お客様がお越しになりました。

少しお客様も動転しておられたので、一緒に最寄りの消防署に。

指輪を切断してしまうことになるので、「同意書」なるものに
お客様がサイン。

そして専用のペンチのようなもので、
「バシっ!!」



こんな感じに見事に真っ二つです。

ここまでなれば当店で修復することが可能になります。



溶接して綺麗にして、完成。
元通り、もしかしたら綺麗になってるかもです。

指輪が抜けない!!

そんな事態になっても、焦らずに落ち着いて、
最寄りの消防署に足を運んでくださいね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

お店の売上には貢献しないのですが、

こうやってお客様の困ったことに対応し、
そして喜んでいただけると嬉しいものですね。

自分が宝石屋として持ってる知識。

自分では当たり前のように思えても、皆さまにとっては
目からうろこのこともあるかもしれません。

色々と発信していけたらなって思います。

顧客とのつながりこそがお店の財産

[ 2016/10/19 16:38 ]

「以前作ってもらったネックレスのチェーンが切れてしまって・・
来てもらうことはできますか?」

店頭へご来店のお客さまの予定が最優先にはなりますが、お店の近郊のお客さまの要望には極力応えるようにしています。

早速、お客様のご自宅にお伺いすると、

お腹が大きい。そう。妊婦さんでした。
毎日のように身に着けてるチェーンが切れてしまったそうです。

この時点で、
「あっ、伺ってよかったな」と。

お預かりする必要のある修理品が多いですが、
中には、その場で直せるものもあります。

今日、ご依頼をいただいたのはその場で直せるものだったので
良かったです。

とても喜んでいただけました。

地域密着で仕事をさせていただいてることを実感する瞬間です。

「出産予定はいつですか?男の子?女の子?」

そんな会話もさせていただき帰ってきました。


お金、そして商品。
お店を続けていくにはこれからの目に見える資産は欠かせません。

でも、それ以上に、お客さまとの触れ合い、そしてつながり。
これらのお客様との関係性は目には見えないけど、何よりも
欠かせないお店の資産だと思ってるし、信じています。

これからもずっとお店が一番大切にしたい価値観ですね。




南から差し込む光がまぶしい季節。

観葉植物も元気に育ってます♪





 

チェーンが切れた!!ってときに知っておきたいこと

[ 2016/6/15 13:22 ]

当店に持ち込まれるジュエリーの修理の

NO1は、指輪のサイズ直し。

そして、NO2は

「チェーンが切れた!」

というご相談です。

一見チェーンが切れた!って思いますが、厳密に言えば、
「チェーンが外れた」っていうケースも多いんですよね。


画像ではちょっとわかりにくいかもしれませんが・・

プレートとチェーンの間に挟まってる丸いパーツがあります。
ちょっとわかりやすいように意図的に広げましたが、
おおよそのチェーンは、プレートもしくは引き輪とチェーンを繋ぐ、
丸カンはこのように開閉ができるようになってるんですね。

たとえば、ちいさなお子さんが、お母さんの胸元のチェーンを
引っ張るシーンは目に浮かぶと思います。

そんな時に、「わざと」外れる役割を持ってるんですね。
このパーツが。

もし、思い切り引っ張るなどの衝撃がかかり、外れなかったら
首を傷つけたりする可能性もあります・・・。

このようなケースの修理の方法としては、

① 溶接(ロー付け)することで丸カンを固めてしまう。

② 開いてしまった丸カンをヤットコなどの専用の工具で
  閉じる作業をする



こんな風に閉じてしまうことで、再度利用することが
可能です。



これがヤットコと言われる工具です。
なかなか一般家庭には無いかと・・。

引っ張ったりしない自信のある方は、
①のようにロー付けします選択も一つですが、

ちいさなお子様がおられるような方は②のタイプのような
処置をさせていただくことが賢明かもしれませんね。

ちょっとした豆知識として覚えておいてもらえたら
幸いです。

おじいちゃん、おばあちゃんとほっこりした商談

[ 2016/3/4 10:31 ]

朝一番に箕面市内にお住まいのご高齢のご夫婦様にご来店いただきました。

インターネットをご覧になってご来店いただいたのですが、
ご主人なんと86歳。そんな風には見えなかったですが・・。

ご高齢の方もインターネットを使いこなす時代なんですね・・
オドロキでした。

サイズ直しや真珠の糸交換、チェーンの長さ調整。
色々とご相談をいただきました。

まだ出来上がってないにも関わらず、とても喜んでいただき、
そして過分の感謝のお言葉をいただきました。

「こんなお店が近くにあったなんで!とても嬉しいです!
ちょっと大阪とかに出て行くのもしんどいので・・」と。

お持ちの宝石の思い出話だったりから世間話まで、
ほっこりとした時間を過ごさせていただきました。

今日は朝から気持ちの良い接客ができました♪

なんかとても感謝していただき、恐縮ですが、
このお仕事をやってる冥利に尽きるなあって思いました。

今日も元気にいきたいと思います。

|< 1 / 2

プロフィール

お客さまとの出会い、ジュエリーとの出会い、仲間との出会い。日々の心温まる出来事を自然体で綴る店長、越野泰明のブログです。

ホームページ

動画でもお店の雰囲気をご覧いただけます。

アーカイブ